飲食店の酒銘柄入り看板激減の謎に迫る!? 2014.03.12

皆さんは、昔ながらの飲食店の看板に
日本酒、洋酒、ビールなどの銘柄が入ってることにお気づきでしょうか?

 

 

以前は、大手の洋酒メーカーやビールメーカーは独自の規格看板を持っていて、
飲食店がオープンするときに取引のある酒店、蔵元などがお祝いで
看板をプレゼントする習慣がありました。

 

 

しかしながら、近年このような看板は激減しています。

 

25年位前までは当社では年間200台くらいの受注があり、
毎日のようにアクリルで銘柄入り看板
(当社ではオールプラスチック看板と呼んでいます)を作っていましたが、
今では年間10台くらいです。

 

ビールメーカーなどの規格看板も当時は常時数台預かっていて、
いつでも取付できる体制でしたが今では一台も在庫しておりません。

 

 

それではなぜ激減したのか、私が考察してみましょう。

 

○蔵元・洋酒メーカー・ビールメーカー
→酒類販売の減少、特に若者の日本酒離れ、経費削減。

○酒店
→昔は酒類販売免許で保護されていたが、今は規制緩和のため、
コンビニで24時間買うことができる。
ディスカウントストアでも安く買うことができる。ゆえに酒店が弱体化した。
また、看板をプレゼントしても飲食店が他店から酒類を仕入れたりする。

○飲食店
→日本酒の銘柄スペースが大きすぎる。
お店のコンセプトに合う看板を作りたい。規格看板ではイメージがそぐわない。
看板に酒銘柄が入っていると、その銘柄の酒しかおいていないように見えてしまう。
日本酒一銘柄ではなく多種類の酒を置かなければお客さまに喜ばれない。

 

このような三者三様の考えにより、銘柄入り看板を使用しなくなっていったのではないかと思います。

以上、私の独断と偏見に満ちた考察でした。

信じるか信じないかはあなた次第です^^;

製作施工課 山本