泉田新潟県知事と重川社長の講演会に参加! 2010.03.24

先週、新潟県中小企業青年中央会の研修事業に参加してきました。

まず、2:30から行われた組合後継者講習会では、
(株)重川材木店代表取締役の重川隆廣氏による講演会でした。
タイトルは「社員大工40名を育てた重川材木店の人材育成術」。
弊社でも職人を雇用していることもあり、
どういう風に職人教育を進めているのかに興味があり、
話に聞き入りました。

重川材木店では「匠塾」という大工育成システムを独自で構築し、
約20年続けているそうですが、
当初5年間ぐらいは、職人を育成することの難しさや、
塾生の人間としての生活態度矯正に大変苦労したとのお話。

やはり普段の生活から見直すことが大事と見るや、
塾生に朝6時出勤を命じ、ラジオ体操から始めたそうです。

いろいろと紆余曲折はあったものの、
これまでの塾生の中には、技能五輪で活躍したり、
TVチャンピオン「大工王選手権」で優勝したりする者も出たそうです。

その経験談の中で、やはり一番心に響いたのは、
「社長より良い人材はその会社の中では育たない。
良い人材を育てたいと思ったら、
自分が良い人材にならなければならない。」
という言葉でした。

普段から自分を戒めているつもりでも、改めてハッとさせられる言葉でした。

続いて行われた泉田新潟県知事の講演は
「高橋是清財政の今日的意義」というお題でした。

デフレ経済下においては政府の財政出動がカギを握る。
昭和初期に起こった世界恐慌から世界最速で日本が脱却したのは
当時蔵相だった高橋是清の財政手腕が素晴らしかったからだ。
しかしながら現代の旧政権も現政権も、
このデフレに対し何も有力な手を打てていない現状だ。
せっかく良い実例が過去にあったのに、なぜそれを参照しないのか。
有権者が声を大にして、政治家に働きかけなければならない。

というお話でした。

なかなか難しい話でしたが、
私たちにとっては政治家が動くまでは耐えることしかできないのか。
ともとれる話で、ちょっとブルー。。。

ともあれ、私たちも政治家に意見ができるようにもっと勉強しなければと思いました。

その後の懇親会で、知事に質問。


「国に対してこれだけの意見があるなら、国会議員になった方がいいんじゃないですか?」

泉田知事
「国会議員は500分の1の声でしかないが、知事の声は47分の1。
知事という立場の声のほうが、国に対しての発言力が強い。」

なるほど。^^;

日本と新潟のために、泉田知事にもっともっと頑張ってほしいと思う一幕でした。

加藤 貴之