初心忘れるべからず 2011.06.04

今日はアクリルの切断による危険体験をお話しします。

現在では、いろんな材料が使用されている看板ですが、
ちょっと前までは、多くの看板にアクリル板を使用していました。

アクリル板を適当な大きさに切り、看板の盤面として使用したり、
一文字ずつ文字の形に切って切文字として壁面に張り付けたりしていました。

アクリルをまっすぐに切る時は昇降板を使います。

昇降盤とは、盤の隙間から丸いノコギリが回転しながら上下する機械で、
木材など切る時にも使用します。
これが扱いを間違うとかなり危険な道具で、
ほとんどの人が手を切る経験をしたことがあるのではないでしょうか。
丸ノコの刃の幅が2.5ミリぐらいあるので、傷もかなり幅広いものとなってしまいます。
私もやったことがありますが、なかなか血が止まりません。

次に危険なことは、
切ったアクリル片が超高速で回転する丸ノコに当たって飛んでくることです。

超高速で飛んでくるアクリル片のスピード・威力はかなりのもので、
3ミリ厚のベニヤ板を軽く貫通します。
特に小さいものを切る時が危険です。

ある時は顔に向かって飛んできて、眼鏡に直撃。レンズが割れたこともありました。
危うく失明するところでした。

ある時は飛んできたアクリル片が指に当たり、指がちぎれたかと思うほどでした。
爪が割れて血が止まらなかったこともありました。

ある時は刃の上に落としたアクリルが高速で飛んで来て腹に当たり、
内出血したこともありました。

こういった怪我や事故が起きるのは、必ずと言っていいほど、仕事に対して慣れてきた時や慢心している時です。
どんな仕事でも「慣れ」が一番危険だと言います。
事故を防ぐには、道具のチェック、危険環境の排除、安全保護具の装着など、
初心にかえることが大切ですね。

これからも「初心忘れるべからず」の精神で、
安全に慎重に作業を進めたいと思います^^

製作施工課 山本 武人